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心に彩り、大人のぬりえ 脳を活性化/癒やし
「大人の塗り絵」が、にわかに注目を集めている。
書店に特設コーナーができたり、デパートの文具売り場で
色鉛筆の売れ行きも伸びている。
子供向けと違い、名画や風景など高度なものもあって奥が深い。
指先や視覚を使うことが脳に刺激を与えるうえ、心の癒やし効果も
期待でき、五十−六十代を中心に幅広い年代で愛好者が拡大している。
東京・日本橋の高島屋東京店では、書籍売り場に「大人の塗り絵」の
特設コーナーが設けられ、約二十種類の塗り絵本が並ぶ。
売り場担当者によると、「当初趣味のコーナーに置いていたが、
徐々に売り上げが伸び、昨秋から特設コーナーに移した」という。
きこ書房(東京)が昨年十月、介護現場で塗り絵による機能回復を
実践する杏林大医学部の古賀良彦教授に執筆を依頼して
『脳をリフレッシュする大人のぬりえ』(千百五十五円)を出版。
竹書房(同)も『大人のぬり絵 脳いきいき』(千円)を発刊する
など塗り絵本が続々登場した。
きこ書房の本の下絵は、ゴッホのひまわりやダビンチのモナリザなど
十一作品の名画。集中力やリラックスなど脳への効果を絵で分類して
人気を呼び、「二万五千部を売り上げた」(高松里江編集長)という。
文具の売れ行きも伸びている。
子供向けの十二色鉛筆は前年並みだが、「二十四色や三十六色は売り上げ倍増。
大人が買っている証拠」(トンボ鉛筆)とし、水彩画風に描ける水彩色鉛筆も
「前年比二割増」(ぺんてる)と好調だ。
愛好者は高齢者だけではない。
川崎市の女性会社員(38)は「人の名前が思いだせず、
これはいけないと塗り絵で鍛えることにした」と始めた動機を語る。
脳の活性化に加え、「ストレス解消の癒やし効果があり、
愛好者が二十−三十代の女性にも増えている」(高松編集長)とか。
ただ、あまりに凝ると逆効果かも?
(産経新聞) 2006年3月13日